歌舞伎用語2013/02/05

京鹿子娘道成寺
團十郎さんの訃報を
テレビやスポーツ新聞など
かなり大きく割いて報道している。
近々発売される週刊誌も同様だろう。
やはり歌舞伎界の立役者だったのである。

それにしても、普段から
歌舞伎はこんなにも注目を集めていただろうか?
人気役者の舞台はチケットが入手困難だが
テレビでの舞台中継とかは
NHKがたまにやる程度だ。

結局、一部のファンしか歌舞伎は見ないものの、
意識はしてなくても、
歌舞伎が文化として日本に根付いていて、
影響力がある、ということなのだろう。

例えば、一般的に普通に使う言葉で
実は歌舞伎由来の、元々は歌舞伎用語
というのが実に多い。
例えば
「二枚目」「三枚目」「十八番(おはこ)」
「板につく」「裏方」「大立ち廻り」
「正念場」「捨てぜりふ」「とちる」
「大詰め」「黒幕」「差金(さしがね)」
「めりはり」「どんでん返し」「花形」
「のべつ幕なし」「幕の内弁当」

まだまだいっぱいある。

逆に大相撲だと、一般で使わない隠語のような
おもしろい用語がたくさんある。

それにしても、この春の新歌舞伎座オープンを前にして
看板役者の訃報が続いている。
一昨年、人間国宝 七代目 中村芝翫、
昨年末、十八代目 中村勘三郎、
そして、十二代目 市川團十郎。
寂しいかぎり。。。
あらためてご冥福をお祈りします。

しかし、まだ少し時間と場数が必要かもしれないけど
歌舞伎界には若い期待の才能がたくさん控えている。
そのへんは大相撲とちがって安心だ。