スティーヴ・マリオット2011/04/21

小石川植物園の桜
4月20日はライダー加藤大治郎の命日だった。
90年代末〜2000年代初め頃の2輪の世界選手権は
250に大治郎、原田や中野、宇川など
125に坂田、青木、ノビー上田など
日本人ライダーが上位を席巻してて
じつに見ていて楽しかった。
それなのに、バイクレースは日本で
依然としてマイナーな存在だったのが
不思議でならなかった頃でもある。

大治郎は250でチャンピオンを獲得し、
Moto GPクラスにステップアップ。
いよいよ日本人の最高クラスチャンピオンが
誕生するのかもと、ワクワクし、
あのロッシが明らかに大治郎を意識した発言をしてたので
ますますワクワクしてた、そんな矢先の事故だった。
しかも場所は鈴鹿。。。
以来、鈴鹿でMoto GPは開催されていない。


そして4月20日は、
僕が最も敬愛するロック・ヴォーカリスト、
スティーヴ・マリオットの命日でもある。

マリオットは60年代後半
The Whoと並び称されたモッズのヒーロー
The Small FacesのVo.兼G.として活躍。
70年代はHumble Pieで活躍した。

ソウルフルで圧倒的にパワフルで
エネルギッシュなヴォーカル。
しかも身長は自分と同じ170cmにも満たない、
イギリス人としてはかなり小柄と言っていい。

小さい体からしぼり出される圧倒的なパワー、
もう、むちゃくちゃ憧れたものだ。
同じように歌えないものかと思ったのだが、
ある音楽プロデューサーから
「日本人には無理、人種が違う」
などと言われたものの
自分と同じ痩せチビなのに、
なんだか納得のいかない話だった。

自分がマリオットを知ったのはいささか遅かった。
ビートルズを知って音楽にはまったのが14歳、
はじめてSmall Facesを聴いたのはその10年後だ。
もちろんSmall Facesの名前は知っていたけど、
ちょうど日本盤が出てなかった時期でもあり
まわりの友人たちもSmall Facesのレコードを
持っていなかったのだ。
もし10代半ばからマリオットに心酔し、
超ハードな練習をしていたら、
少しは違ったのかもしれないな。

そうそう、Superflyがアマチュアだったころ
女スティーヴ・マリオットと呼ばれていたらしい。

80年代末〜90年頃、イギリスに行った知人、友人が
ロンドンでマリオットの生のライヴを聴いてきて
口々に、その歌声が衰えるどころが
さらに磨きがかかってるゼ、と報告してくれたので
とにかく早く生で聴きたいものだと思っていた矢先、
1991年4月20日に自宅の火事で亡くなった。44歳。
寝タバコだったという。
腰が抜けた。
もう絶対にマリオットを生で聴ける機会はないんだ。
悲しかった。
http://www.youtube.com/watch?v=wcKZoFRpZCI&feature=related
(※黒人女性はSmall Facesのメンバーではありません。)