市民ランナーの星、川内優輝選手2011/12/04

タルイ工房 新ネコ日記 凛蔵
市民ランナーの星、川内優輝選手が
またまたやってくれた。

五輪代表選考レースでもある福岡国際マラソンに
調整レースの一つとして出場した市民ランナー川内選手が
日本人トップの3位フィニッシュ。

いまやお馴染みとなりつつある
驚異の追い上げと、全力疾走のラストスパート。
泣き笑いのような苦悶の表情でラスト数キロを走る姿は
もはやトランス状態というか、いっちゃってる感じだ。
とてもフルマラソンのラストスパートとは思えない
疾走ぶりだ。
ゴール直後に倒れ込むのも、お約束のシーン。
箱根駅伝ではよく見る光景だが
フルマラソンではなかなかない。
全力を絞り出してしまう走り。
かつて女子の松野選手が1万メートルで
ゴール直後に倒れ込む姿があったが、
その松野選手もフルマラソンでは倒れ込むことはなかった。

ただし、陸連は厳しい評価をしている。
このレース内容とタイムでは世界では戦えない。
確かに、世古、宗兄弟、中山、森下、の時代とは
変わってしまった。
ケニアをはじめとするアフリカ勢のハイスピードマラソン。
先頭集団が脱落することなく
2時間7分台くらいなければ
オリンピックでは勝負にならないだろう。

でも、今回の日本人男子、実業団の選手は
川内選手に負けてしまったのだ。
じゃぁ世界で戦える選手が他にいるのか?という話だ。

練習の一環で本番レースに数多く出場する川内選手。
予定通り、2月の東京マラソンに挑む。
そして2時間7分台を目指すという。
東京に出なくても、おそらく五輪代表には選ばれるだろう。
もし出場して惨敗したら評価は割れる。

それでも、
「出ないで後悔するより出て後悔したほうがいい」

日常の限られた時間での練習、
本番レースに数多く出るのが練習の一環、
コーチもいない独自の調整方法。
本当に、今までにいない独特な選手だ。
ロンドンまでに世界で戦えるレベルまでいけるのか?
とっても楽しみだ。


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