箱根駅伝を見て毎年思う事2012/01/04

タルイ工房 新ネコ日記 凛蔵
今年も素晴らしく盛り上がった箱根駅伝。
なんと!第88回である。
INDY 500に匹敵するくらいスゴイことだ。

いったい誰が88年前に、
正月早々、学生に箱根まで行って帰ってくる
レースをさせようなどと考えたんだろう?
天下の嶮箱根の山を走って登らせるなんて
よく考えれば正気の沙汰とは思えない(笑)

テレビなどメディアも大きく取り上げ
沿道にも観客がたくさん、声援をおくる。
ほんとに華やかで、
素晴らしいスポーツイベントだと思う。
実際にレースでは速いチームだけでなく
後方でも筋書きのないドラマが起こる。
襷を繋ぐ、倒れ込みながら責任を果たす、
日本人の琴線を震わせる競技なんだと思う。

しかし、毎年見て思うのは
あまりにも盛り上がり過ぎではないか。
率先して見ておいて何だが。。。
もはや選手たちにとって、
箱根駅伝で燃え尽きてしまってもいいや、
箱根がランナーとしての最高到達点、
と思わせるだけの盛り上がりと圧倒的な注目度だ。
数字が取れる、金になる、となると
どん欲に盛り上げていくのが日本のメディアの常だ。

かつては世古や谷口など
箱根で活躍した選手がその後
マラソンなどで世界のトップを争ったが
ここ15年、20年、箱根のスーパースター達が
卒業後、故障がちだったり伸び悩んだりで、
なかなか世界のトップを争うに至っていないと思うのは
気のせいだろうか?

学連選抜で箱根に2度出ただけの市民ランナーの星が
箱根のスター、前「山の神」を
五輪選考会マラソンで打ち負かしたのは記憶に新しい。
本来は、オリンピックなど世界で戦える人材を育てるのが
学生大会の本分ではないだろうか?

まっ、率先して盛り上がっておいて
否定的なことを言うのも何なんですが。。。

写真:凛さんの毛皮のブーツ。


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