嗚呼INDY JAPAN!2011/02/11

ホンダの参戦体制発表があり、
ようやく琢磨くんの今季INDY参戦が発表されたと思ったら。。。

INDY JAPAN 今年限りで開催終了だと。。。

残念、悲しい。。。


98年のCARTもてぎ初開催以来13年、
もてぎのオーバルは毎年欠かさず観てきた。

日本のモータースポーツ・ファンには
F1を最高峰とし、
アメリカン・オーバルのINDYを格下として
偏見を持つ人が少なくない。

自分もF1が最高峰であることに異存はないが
INDYも好きだし、特に偏見もなかった。

F1は金に糸目をつけず最高の技術を注ぎ込み、
最高のステイタスを求めているが、
INDYはベースボールやアメフト、NBAと同じく
まず観客が楽しめるスポーツ、
エンターテイメント性を重視している。

そもそも、由来の文化が異なるのだ。

だから、あれはあれ、これはこれ
と割り切って見てきている。


95年ころだったか、
HONDAが栃木の山奥、茂木という町に
オーバルコースを造る、という発表があった時
激しく興奮した。
続けて98年からCARTがそこで開催されることが
発表になり、
もう待ち切れなかった。
待ち切れなくて、
発表されたコース図をしょっちゅう舐めるように見て
日本初のオーバルレースを夢想した。

97年ツインリンクもてぎ完成。
11月にこけら落としとして
CARTの合同テストが行なわれることになり
もちろん友人を誘って見に行った。

生で見たIndyCar(正式にはChampCarですが)
痺れた〜。

王者ザナルディ、ジミーバッサー(現KV Racingのオーナー)、
ポールトレーシー、若手のダリオフランキッティー
F1から移籍組のフィッティパルディなどなど
(アンドレッティ父やアルアンサーJr.等超大物がいたかは忘れたが)
錚々たるメンバーが新コースをテストしていた。

テストにも関わらず、たくさんの観客が来ているということで、
CART主催者側が集まった観客のために
急遽、ローリングスタート&数周の模擬レースをやると決定、
アナウンスされた時は
さすがにエンターテイメントの国、アメリカだ〜!
じつに観客思いだと思った。

確か10台に満たない台数だったと思うけど、
初めて見た生のローリングスタート、
もちろん激しく痺れた。

98年からのCARTシリーズ公式戦、
03年からはIRLの公式戦INDY JAPAN、

13年が経った。
今年で14年目。

01、02年のCART時代が一番盛況だったと思う。
観客もスポンサーもたくさんいて、
F1に見劣りしない華やかさだった。
帰りの渋滞もすごかった。


レース内容とは関係なく
段階的に確実に観客が減り、
スポンサーも失ってきたように思う。

03年、CARTからIRLに代わって、
(CARTファンにはIRL嫌いが少なくなかった)
06年、トヨタとシボレーが撤退し、ホンダのワンメイクに、
(ワンメイクでレースは拮抗したが、やはりライバルあってこそ)
09年、それまでの春開催からF1鈴鹿と同じ秋開催に、
(F1とINDYの観客はかぶっていたと思う。
このご時世、休みをとってお金を使って両方行くのは難しい
というファンも多かったのでは?)

昨年は琢磨選手の参戦で、
観客減に歯止めがかかったように見えたのだが。。。


もてぎのアメリカン・オーバルが
いったん幕を閉じる。
あくまで「いったん」である。。。と思う。

INDYのドライバーやクルーや関係者が
またもてぎでレースしたいと思ってくれたらいいなと願う。

茂木に日本初のオーバルを造ってくれたHONDAと
CART、INDYを14年にわたり開催してくれた
ツインリンクもてぎモビリティランド、
日本で生のアメリカン・オーバルを見せてくれたことに
たいへん感謝しています。


さて、INDY JAPAN、アメリカン・オーバルは
日本のファンに受入れられたかのか?

残念ながら"否"だと思う。
もう少し、だったかな〜。

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