びわ湖マラソン2012/03/04

タルイ工房 新ネコ日記 凛蔵
ロンドン五輪男子マラソン
代表選考会レースのラスト1本、
びわ湖毎日マラソンが終わった。

男子五輪代表選手は
昨年夏、韓国大邱で開催された世界陸上、
昨年末の福岡国際マラソン、
先週の東京マラソン、
そして、びわ湖毎日マラソン、

以上の結果から選考される。

天候、風、気温、湿度、レース展開など
条件が異なればタイムも全然ちがってくるマラソンを
複数のレースの結果を比較検討するのは難しい。
1発勝負の選考会のほうがいいのでは?
という声はよく出る話。

大邱世界陸上の日本人最上位は
7位入賞の堀端選手(旭化成)。
この結果で代表に選ばれるのはまず難しいので
今回びわ湖に出場したのだが、終盤に失速。。。
堀端選手が代表に選ばれる目は消滅した。

福岡国際で日本人最上位の3位に入ったのは
市民マラソンの星、川内選手(埼玉県庁)。
残りの2レースの結果次第では
代表に選ばれる可能性はあると思うのだが、
2時間9分57秒は世界で戦えるタイムではない、
という声もあり、
川内選手本人も世界で戦えるタイム(2時間7分台)を出す、
五輪には世界で戦える選手が出るべきだ、ということで
2ヶ月のインターバルで東京マラソン出場。

ところが、その東京マラソンでは序盤で2回連続
給水を失敗するというアクシデントに動揺したのか
中盤で失速。。。
現代の高速マラソンでは
スペシャルドリンクの補給は生命線なのだ。。。

東京マラソンでは藤原新選手が
日本待望の7分台で2位。
彼は文句なく選ばれるであろう。

で、ラストのびわ湖。
終盤で堀端選手が失速、
日本人トップに中本選手(安川電機)。
彼がそのままゴールすれば
8分台後半のタイムで代表に選ばれる?と思っていたら
なんと猛然と追走してきた山本選手(佐川急便)が
トラックでズバっと逆転。
2人目の代表は山本選手で決まりそうだ。

問題は3人目の代表。
これは混沌としそうだ。
本来なら福岡で日本人トップの川内選手なのだが、
9分57秒というちょっとモノ足らないタイムな上に
東京マラソンでは惨敗してしまった。

では、びわ湖のラストで抜かれてしまった
中本選手か?
東京で日本人2番手の前田選手か?
2人とも日本人トップではないし、
自分でレースを組み立てた感もない。

個人的意見というか希望は
川内選手だ。
かれは市民ランナーなので、
練習環境、練習時間に制約があるが
自分の思う通りに工夫したトレーニング方法、そして
練習の一環として数多くの市民マラソンに出場している。
数多くの実戦を経験する練習は
実業団ではできないやり方だ。
ズバ抜けたタイムは持ってないし、
東京での惨敗の負の印象もあるが
一発屋ではない安定感がある、ともいえる。
これから夏までどんな練習をするかも楽しみだし。。。

ただ彼はアウェー。
実業団チームに所属してない彼はアウェーだ。
陸連としては実業団と今まで長い間ずっと一緒に
やってきたわけだから。
川内選手が全く文句のつけようのない結果を出したのなら
話しは別だけど、
そうでないなら、
実業団所属の選手を選びたいだろう。

だが、誰が選ばれたとしても、いまや
ケニアを代表するアフリカ勢に勝つのは難しい。。。

次週、名古屋で女子の選考会レースが行われる。
それが済んで、12日に男女代表選手が決定する。


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